SEO内部対策は超重要!知っておきたい内的SEOの基本(後編)
前回の記事「SEO内部対策は超重要!知っておきたい内的SEOの基本(前編)」に引き続いて内部SEO対策の基本的手法について紹介していきます。
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内部対策(4)内部リンク構造を強化する
内部リンクとは同一サイト内で張り巡らせたページ間のリンクのこと。
内部リンクには次のようなものがあります。
- グローバルナビゲーション
- サイドメニュー
- パンくずリスト
- フッターメニュー
- サイトマップ
- 手動でのコンテンツ内へのリンク設置
これらの内部リンク構造を強化することによってSEO効果を得ることができることはご存知ですか?そして私が内部リンクの中でも特に意識しているのが、【パンくずリストの設置】と【コンテンツ内へのリンクの設置】です。
パンくずリストでユーザーが迷わないサイトへ
パンくずリストはユーザーがサイト内で迷わないためのナビゲーションの役割を果たします。サイトを作る際、パンくずリストが付いていないテンプレートを利用することもありますが、その場合はテンプレートを編集して設置するようにしています。
3階層以上のページ構成のサイトならパンくずリストはユーザーがサイト内で迷わないために必須です。必ず設置するようにしましょう。パンくずリスト設置の作業にはHTMLとCSSの若干の知識は必要になります。
もしHTML、CSSに自信の無い方は初期段階でパンくずリストが付いているテンプレートを利用すれば良いでしょう。
コンテンツ内部から上位表示を狙うページにリンクを送る
ページコンテンツのテキストや画像に直接リンクを設置して、サイト内の別ページへリンクを送ります。これによってユーザビリティーが高まるのと同時に、リンクを受けるページのSEOが強化されます。
今読んでもらっているこの記事の最上部にも、前回の記事(前編)を紹介する形でテキストリンクを設置してあります。これにより前編の記事を読んでいない読者さんに対しユーザビリティーを高めつつ、SEOの強化(この記事から前編の記事へリンクパワーが受け渡される)にもつながっています。
内部リンクを張る際は外部リンクと同じようにアンカーテキストにも注意しましょう。キーワードを含めたアンカーテキストでリンクすることで、リンクを受けるページのキーワードとの関連性を強調できます。ただし内部リンクを同一ページに大量に張るような場合には、アンカーテキストを分散させることも考えたほうがいいでしょう。
内部リンクを強化するとサイト評価が高まる理由
内部リンクをサイト内に適度に張り巡らせることでサイト訪問者はページ間の移動がスムーズになり、結果として目的のコンテンツに辿り着きやすくなります。
それにより訪問者一人当たりのサイト滞在時間が伸び、ページビューが向上することが予想できますよね。
Googleはユーザーの滞在時間やページビュー、直帰率などを検索順位を決定する参考にしているという説もありますから、これらの数値が改善する事はSEOにおいてもプラスの効果が期待できるでしょう。
内部対策(5)HTMLを軽くシンプルに
前回の記事で「HTMLの最適化」について簡単に紹介しました。
余計な記述や文法的な誤りを少なくすることが望ましい、という話でしたよね。
今回はそれにプラスして、HTMLの内部に書かれている「WEBページのスタイルを決定するための記述」であるCSSをHTMLの外に別のファイルとして追い出してしまう、というお話です。
よく分からん!?という人もいると思いますので、簡単な例を出して説明しますね。
CSSをHTML内に直接記述する例
次のテキストを見てください。
このテキストのCSSはHTML内部に記述してあります。
上記のテキストのHTMLには次のように記述されています。
【HTML】
<p style=”font-size: 20px; border-bottom: #333333 1px dashed; font-weight: bold; color: red”>このテキストのCSSはHTML内部に記述してあります。</p>
テキストよりも文字装飾を指定する記述(CSS)が大部分を締めていますよね?
HTMLに直接CSSを記述するとHTMLのデータ量が大きくなり、HTMLファイルに締めるテキストの比率も低下してしまいます。それによりサイトの表示速度が遅くなったり、SEOへも悪影響が考えられますよ。
CSSを外部ファイル化した場合
では次に、CSSを外部ファイルにした場合を見てみます。
このテキストはCSSを外部ファイルに記述しています。
上記テキストのHTMLはこんなかんじです↓ ↓
【HTML】
<p class=”reibun”>このテキストはCSSを外部ファイルに記述しています。</p>
とてもシンプルになりました^^HTMLが大分スマートになりましたね。
これなら表示速度も速く、SEOにも強そうです!HTMLファイルは軽くする!というのがSEOにおける鉄則の一つだと考えていいでしょう。
こんなにシンプルなHTMLなのに文字が赤く太くなりサイズも大きくなっているのは、外部のCSSファイルからスタイルを決める記述を読み込んでいるから。
HTMLにある「class=”reibun”」という記述で、CSSファイル内の「.reibun」に用意してあるスタイルを読み込んで文字にスタイルを適用しているわけです。
【CSS】
/*———-例文用の装飾———-*/
.reibun {
font-size: 20px;
border-bottom: #333333 1px dashed ;
font-weight: bold;
color: red;
}
このように文字の装飾やコンテンツレイアウトなどは外部のCSSファイルに記述しておき、それをHTMLの該当箇所で読み込めば、HTMLファイルの軽量化が実現でき、SEOにも強いサイトが作れることになるんです。。
内部対策(6)XMLサイトマップの設置
XMLサイトマップとは検索エンジンに読ませるためのサイトマップのことで、サイトの隅々まで検索エンジンにクロールさせるための助けになります。
検索エンジンもサイト訪問者と同じようにサイト内のリンクをたどって、サイトの全体構造を把握しています。
そのためリンク構造が複雑なサイトやリンク切れが起きているサイトは、検索エンジンがサイト内のページを見つけられずにインデックスされない場合も起こりえます。
そんな時はXMLサイトマップを用意してGoogleなど検索エンジンに教えてあげることで、サイト内の全てのページを認識させインデックスを促すことができますよ。
ただしサイトマップを用意したからといってインデックスが必ずされるという保証はありませんので、気休め程度の対策にはなってしまいますが。
無料ブログやSIRIUS、ワードプレスなどアフィリエイターに人気のサイト作成ツールには、XMLサイトマップを自動生成する機能が付いているので必ず機能を有効にしておきましょう。
seesaaブログのXMLサイトマップ設定方法
無料ブログ(seesaaブログ)では、設定>ブログ設定から「サイトマップXMLの出力」を出力するに設定しておけばOKです。
SIRIUSでXMLサイトマップを設定する方法
SIRIUSの場合、サイトオプションの全体設定で「RSS/サイトマップの生成」を生成するに設定するだけで大丈夫です。
WordPressでXMLサイトマップを設定する方法
WordPressを使う場合には、XMLサイトマップを出力するプラグインがいくつもありますが、代表的なものに「XML Sitemap Generator for WordPress」があります。
このプラグインをインストールして、設定画面で「標準のXMLファイルを出力する」にチェックを入れておけば後は自動的にXMLサイトマップが出力されるようになります。
XMLサイトマップを自分で作るには
手動でXMLサイトマップを作成するには以下のサイトを利用すると便利です。
SEO対策ツール FC2サイトマップ
ブログで有名なFC2の運営するサイトマップ作成ツール。URLを入力するだけで、XMLサイトマップを自動生成してくれる。
FC2サイトマップを使用したXMLサイトマップの作成方法や詳細設定、Googleウェブマスターツールへの登録などについては以下のサイトが参考になります。
XML サイトマップ(sitemap.xml)の作成方法 | ネットビジネス支援 情報サイト
XMLサイトマップを設置したからと言って検索順位が上がるようなものではありません。
しかし設置することで検索エンジンのクロールを促せるため、インデックスが早くなる効果は見込めると思います。
基本的にはXMLサイトマップの設置はしたほうがいいでしょう。
内部対策(7)URLの正規化
URLの正規化とは、複数のURLで同じWEBページが表示されてしまう状態を一つのURLに統一する作業のことです。
なぜURLを統一する必要があるのか?というと、URLが分散しているとそれぞれのURLに対して被リンクが付いてしまい、SEO効果が分散してしまうからです。
次の当ブログのURLを見てください。
1.http://affiliate-labo.com
2.http://www.affiliate-labo.com
3.http://affiliate-labo.com/index.html
4.http://www.affiliate-labo.com/index.html
「www」や「index.html」の付く、付かないで検索エンジンは別々のURLだと認識するため、当ブログのURLが統一されていない場合、被リンクが4つのURLに分散してしまう可能性があります。
被リンクの分散を防ぐため当ブログでは上記1.のURLに正規化してあります。ためしにブラウザにURLを「http://www.affiliate-labo.com」と打ち込んでみてください。
すると当ブログが表示されるはずですが、URL欄は自動的にwwwが付かない1.の形
「http://affiliate-labo.com」に切り替わっていると思います。
もしURLが統一されていない場合はURL欄にそのまま2.のURLが表示されますので、URLが統一されているサイトかどうかはすぐに調べられます。
URLを統一したことで、外部リンクが「http://www.affiliate-labo.com」に対して付いてしまった場合でもGoogleの方で自動的に「http://affiliate-labo.com」へのリンクだと認識してくれるようになりますので、被リンク効果が最大限生かせるというわけです。
.htaccessを使ってURLを統一する
URLの統一にはいくつか方法がありますが一般的なのが「.htaccess」(ドットエッチティーアクセス)というファイルを設置する方法です。
このファイルをサーバーのルートディレクトリに設置することで、URLを統一することが簡単にできます。ルートディレクトリが分からない人は、サイト本体のindex.html(トップページ)ファイルが入っているフォルダと覚えておけば問題ないと思います。
.htaccessファイルの作成には超絶便利なツールがあるので、これを利用しましょう!
.htaccess ファイルを簡単作成「.htaccess Editor」
簡単に.htaccessファイルを作成できてしまう便利ツール。私も良く利用しています。
上記サイトにアクセスして「www あり・なし統一」を選択し、統一したいURLを入力するだけで簡単に.htaccessファイルを作成してくれます!
生成されたファイルを.htaccessファイルとしてサーバーのルートディレクトリに設置するだけでURLの統一は完了ですよ。
SIRIUSやWordPressでURLを正規化する方法
SIRIUSやWordPressを利用する場合、管理画面で簡単にURLの正規化が可能です。
SIRIUSではサイトオプションの全体設定「サイトURLのwww統一」で設定ができます。
WordPressの場合、設定>一般設定で「WordPressアドレス(URL)」「サイトアドレス(URL)」に統一したいURLを入力すればURLの統一が完了です。簡単ですね^^
※上記のように当ブログではURLをwww無しで統一していています。
ユーザー目線でのサイト改良が内部SEO対策の基本
以上に紹介してきたようにサイト内部で行うSEO対策は非常に多くの対策項目が挙げられます。そしてどれか1つを行なったからと言って、すぐに検索順位が上がるようなものでもありません。
そのため被リンク対策(外部対策)に比べるとどうしても後回しになったり、対策そのものを疎かにしてしまう人が多いように思います。
しかしサイト構造を分かりやすくしたりファイルを軽くして表示速度を速めることは、検索エンジン向けのSEO対策であると同時にサイト訪問者向けのユーザビリティー対策とも言えるはずです。
ユーザビリティーが低いサイトでは、私たちがサイトを運営している目的は達成できないでしょう。そういう意味ではユーザーが使いやすく分かりやすいサイトにすることこそ、内部SEO対策の肝なんじゃないかと私は思っています。
Googleウェブマスターハングアウト動画
この記事で紹介してきた内部構造の整理やURLの正規化などについて、Googleのサーチクオリティーチームのスタッフが紹介している動画があります。
定期的にウェブマスターの疑問に応える形で行なわれているイベントで、「ウェブマスターハングアウト」と呼ばれています。
Google側の発表には嘘も結構混じっている(スパム行為をするウェブマスターがいなくなるように情報をコントロールしているフシがある)と思いますが、Google内部の声を聞けるという意味では貴重だと思いますのでまだ見ていない方はどうぞ。
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